ペーパードライバー克服 | テキスト購入者の質問と回答

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質問

初めまして。
先日こちらの本を購入し、実践に向け読み込んでいるところです。

子供の幼稚園や習い事に自転車で送迎していますがさすがに大きくなり限界を感じ、車を買うことになりました。

私は一人目を産んでから車の免許を取ったものの、最初の2,3カ月運転したきり乗らずじまいで、4年経とうとしています。

この本を読んで早く運転したくなりましたが、左折についての不安があり、メールさせて頂きました。

91ページの五差路についてです。
近所にもありますが、ちがうところは、住宅街で信号機がなく、道路の道幅は大きくない、また歩行者や自転車がよく通るということです。
ウインカーを出さずに左折すると後続車と歩行者に迷惑にならないのでしょうか。

回答

「後続車と歩行者に迷惑にならないのでしょうか」という問いに対して、
的外れな答えになっているかもしれませんが、お付き合いいただければと思います。



まず、 信号機がないということは、
その五差路のうちのどれかが優先道路で、
優先でないところには、「止まれ」の標識、
あるいは道路標示があるかと思われます。


その配置がわからないとなんとも答えようがないのですが。



では、  たとえば、図のような場合。

   

あなたは斜めの道の方に進みたいとしたら、
左にウインカーを出したほうがいいでしょう。

(あくまで“〜ほうがいい”で、“〜なければならない”ではありません
もちろん、直角に左折するときはしっかり出してくださいね)


この場合のウインカーを出したほうがいいというのは
わたし的な意図としては、「直進ではありませんよ」
という合図をこめているのです。

そして、 “テキストの信号機の例” の場合は
「(直角の)左折ではありませんよ」ということを強調するために
ウインカーを出さないのです。


優先順位を考えてみましょう。


お互いに一時停止はしますが、
あなたは左折、相手は右折ですので
あなたが先に進むことが出来ます。

このとき、あなたのウインカーを見た相手が、
あなたが斜めの道に進むのか、
直角の左折なのかがわからなくても
たいした障害にはならないのです。

どちらに進むのかわからなくても
障害にはならないのはなぜかと言うと、
あなたがどちらに進むにせよ、
相手はあなたの後にしか進むことが出来ないからです。


なので、ウインカーは “出しても出さなくてもいい” のですが、
右折のクルマを含め、他の交通のことを考えると、
「直進ではありませんよ(右折でもないですよ)」という意図をこめて
出したほうがいいということです。

仮に、直角の左折だと勘違いされて出てこられても、
お互いに一時停止していたので危険回避も
“テキストの信号機の例” に比べると格段に容易です。

“テキストの信号機の例” では、勘違いされて出てこられると回避が困難な
場合があり危険なので、「(直角の)左折ではありませんよ」 ということを
強調するためにウインカーを出さないのです。


とは言え、
“テキストの信号機の例” でも優先順位の点では
まったく同じ状況のはずです。


左折が先、 右折が後。


なので、相手の右折車は、あなたが直角の左折でも斜めの方に進むにしても
相手はあなたの後に安全を確認して発進するのが原則になります。


しかしここに、心理的な問題があるのです。


信号機があるにせよ、信号機がなく「止まれ」の表示だけであっても、
長く待たされるより、少しでも早く進みたいという気持ちが多かれ少なかれ
誰にでもあると思います。

信号がなく「止まれ」の場合には他のクルマがいなければ
いつでも進むことは出来ますが、
信号機がある場合は、青のあいだしか進むことが出来ません。

なので、信号機のない五差路、信号機のある五差路、
どちらの場合も優先順位的には同じ立場でも、
信号機のある場合は “青の時にしか進めない期間限定” が設定されているため、
早く進みたいという気持ちが強くなり、少しでも“スキ”があれば発進しようとします。


信号機があるということは、それなりの交通量もあると考えられます。

また、信号が青であれば、「自分が優先」という意識も強くなりますので、
クルマの流れも速くなりがちで、短い時間での判断が強いられます。

その中で誤解を招くようなウインカーを避けるため
ウインカーを出さないという選択を私はしています。

何度もくどいようですが、「(直角の)左折ではありませんよ」 ということを
強調するためにウインカーを出さないのです。


「ウインカーをださない」 というウインカーの使い方です。 d(゚∀^d)




では、次のような配置の場合を考えてみましょう。

先ほどとは、「止まれ」の位置が違います。

   

あなたは斜めの道の方に進みたいとしたら、
“テキストの信号機の例” と同じように
左にウインカーを出さないほうがいいでしょう。


右折しようとしているクルマの方も「止まれ」の標識のない道なので、
右折車も場合によっては一時停止する必要はありません。

このとき、あなたがウインカーを出したならば、
ウインカーを見た相手が、あなたのクルマは直角に左折するものだと思い、
出てきてしまうかもしれません。

信号機がなくても “テキストの信号機の例” とほとんど同じ状況です。

ウインカーを出すと右折車は、あなたが直角に左折すると勘違いして
出てくる可能性があります。

なので、このような配置例では、出さないほうが確実でしょう。



さらに、信号機がないことで別な危険が潜んでいることにお気づきでしょうか?

この配置でウインカーを出した場合、
テキストの例とは別の危険が潜んでいます。


次の図を見てください。


さて、

ここであなたが ウインカーを出した時


どんなことを想定することが
出来ますか?





ここで、あなたが本当に直角の左折をするとしたら、
一時停止しているクルマは、あなたが左折を終えるまで待たずとも
直進でも右折でも左折でもどこにでも進むことが出来ます。

   


これを踏まえて、
あなたが斜めの方に進みたいときに、ウインカーを出したとします。

一時停止しているクルマのドライバーが、
あなたが直角に左折してくると考えたなら、出てくるかもしれません。




やはりここでは、誤解を招かないためにウインカーを出さない。


「(直角の)左折ではありませんよ」 ということを強調するために
ウインカーを出さない方がいいのです。





それでは、質問中にある 歩行者や自転車、後続車への迷惑について
少しではありますが触れておきましょう。


これについては、ウインカーの問題は特にないと思います。
考えてみても問題になりそうなことは思い当たりませんし、
これまでの運転経験の中でも思い当たりません。

Gさんは、なにか具体的な問題点が思い当たることはありますか?



あえて、考えられるとすれば、道路の左端を走り抜けていくバイクでしょうか。

ウインカーを出さないで左斜めに進入するときに、
巻き込みや接触を考えることは出来ますが、この場合、そもそも
交差点内で追い越しをするバイクに大きな問題があると私は思います。

また、そういう事態を避けるために、左折の際は、事前に左端に寄って、
バイクが隙間に入ってこられないようにするわけです。


また、歩行者、自転車に限っては、
ドライバーが十分に観察して注意した方がいいでしょう。

歩行者や自転車は、クルマのウインカーを見て判断、行動できる人は
まずいないと思ってください。

ウインカーで判断しようとしている人もいますが、
正しく判断できる人は少なく、おおかた過剰反応するだけです。

普段クルマを運転する人であっても、歩行者の立場になると、
「我 関せず」という感じじゃないでしょうか。

なにしろ、クルマを運転しているときでも、
的確なウインカーの使い方ができる人が少ないのですから。


と、いうことで、
歩行者や自転車は、ドライバーが十分注意をする。
後続車はあまり迷惑になることはない。
と言っていいでしょう。



以上が質問についての解答になります。




私が考える安全運転は、優先順位の把握と、
ウインカーの使い方がかなり重要な位置を占めています。
(それと、車両感覚も。  特にクルマの幅の感覚は重要。)

テキストでも、優先順位については、最初の方でとりあげていますが、
基本であり重要だからです。


この先、余談になるのですが、
優先である道路を走っていて交差点にさしかかったとき、
注意はしながらも迷いなく速やかに通過することも
安全運転では大事になります。

優先であるにもかかわらず、交差点で一時停止したり、
必要以上に減速したりするクルマを見かけます。

迷いながら一時停止してしまうばっかりに、
「止まれ」の優先でない道路で待っているクルマにも迷いが生じます。

そして、「止まってくれたのだから発進していいんだな」
という誤解が生まれます。

次の瞬間、お互いが同時に発進して
出会いがしらの事故になるケースも
少なくありません。


止まること、ブレーキを踏むことが必ずしも安全につながる
ということはありません。

流れに沿わない運転で、迷いを発生させる方が危険であって、
ある場所では止まって、ある場所では止まらない、
という一貫性のない運転をしていないかどうか意識していきましょう。



ウインカーを使うときも意識して使いたいものです。


よくわからないときは、基本の「早めのウインカー」でいいと思います。

曲がるところが曖昧なときでも、早めにウインカーを出してしまいましょう。

そして、そこが曲がりたい場所じゃなかったとしても、
その時はウインカーを消せばいいわけです。
それで問題が起こることはないはずです。


逆に、曲がるところがはっきりするまでウインカーを出さずに、
曲がりたいところが見つかってから突然ウインカーを出して曲がると、
思わぬ事故に遭ってしまう可能性はすごく高まります。

そして、このようなことで事故になってしまったら、ものすごく後悔するはずです。


この場合の事故の大きな要因は、「ドライバーの迷った気持ち」です。
「どこを曲がればいいか分からない」と迷っていたのです。

もちろん、曲がるところに迷うこと自体をなくすことはできません。
私自身、どこを曲がればいいか迷うことはたくさんあります。

ただこの場合、私はウインカーを出すか出さないか迷いません。
曲がるところが近いという状況は確かなので、ウインカーを出してしまいます。
曲がるところに迷っていたとしても、迷っていないように振舞えばよろしい。
「ウインカーを出す」という行動で、そのように振舞えばよろしい。

これが、意識的にウインカーを使うということの一例です。

これだけでも、安全運転のレベルはかなりアップするのです。


Gさんが、これから運転していくとなると、
否応なしにいろいろな状況に遭遇します。

早めにウインカーを出したために失敗するケース。

ウインカーを出し忘れて失敗するケース。

いろいろ経験して学んでいってください。


一朝一夕にできることではありませんが、ウインカーの使い方で、
相手の動きを封じたり促したり出来るぐらいになりたいものです。

もちろん相手のドライバーとしてのレベルが低いと、
なかなかこちらの意図が伝わらないので思い通りには
ならないことが多いものです。

ただ、ごくまれにうまいドライバーはいるもので、
その時はお互いの意図することがはっきりと伝わりあって、
気持ちの良い流れが実現することがあります。

・・・感動すら覚えます。


こういうドライバーが増えれば、事故も渋滞もかなり減ると思うのですが。



それでは、気をつけて運転なさって下さい。

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